呑みたい気分でツキイチエッセイ
「罰とご褒美と読書量の巻」
ひと月に5冊以上、本を読破すると、なんとなく安心します。特別定めた記憶はないのですが、読書に本腰がはいって(2003年頃)以降、継続してなんとなくノルマになっています。なんとなくなので、罰もご褒美ももちろんありません。そんなものあったら気になって読書どころじゃないし !
……失礼しました。
最近、呼吸が苦しいと感じる日が続きました。こんなことやってる場合じゃないと考えながら仕事場へ向かう日もありました。自分が決めた予定のいくつかをキャンセルせざるを得ないこともありました。大切な時間を睡魔で台無しにしてしまったことすらありました。台無し ? 台無しだけはダメですワタシ !
…………失礼しました。
今年に入ってからでしょうか、前のめりの態勢が妙に鋭角になってきたのは。「買い物を楽しむ」「のんびりお茶する」「趣味の時間を満喫する」といった行為にいちいち罪悪感を感じるのです。
自分に常に何かを課して、時間に追われ追われたあげく読書量が激減。ついにひと月にたった一冊の読破すらできませんでした。未読の本が目の前に8冊もあるんですけどなんとかしましょうワタシ ! (買いすぎです) 。
前のめりの角度が急すぎて、自分を支えるだけで精一杯になっている腕に、そろそろ本を持たせたい。そう考えられるだけの余裕が生まれた。そう信じたいのですが。
気が付けばじわじわと手帳の空きスペースが侵食されてゆきます。これも罰 ? いえいえすべては「読むこと飲むこと語ること」へ繋がる時間なのだから、これこそがご褒美なのでしょう。
ささ、まずは手元の米澤穂信の読了から♪
2016/7/25